前回2023年2月15日採便の結果では、五分搗き米食から2か月半にわたり精白米食に変えただけで、私の腸内フローラは悪化しました。排便の体感が悪くなっただけでなく、腸内フローラの組成的にもビフィズス菌やフィーカリバクテリウムなどの長寿菌が大きく減少しました。
五分搗き米に比べて精白米は圧倒的においしかったです。精白米を食べつつも、雑穀で食物繊維を補うことで、なんとか長寿菌をリカバリーできないものかと考え、実験をしました。
通常、雑穀を加えるとは言ってもスプーンで1~2杯程度でしょう。でもどう考えてもその程度雑穀を加えたところで有意差をもって十分な食物繊維量を確保でないでしょう。そのため精白米:16種雑穀=2:1という、尋常ではないレベルで雑穀を添加しました。正直、雑穀の分量が多すぎて、「美味しい」とは言えませんでした。ということはこの食事も現実的ではないでしょう。ただ実験なので興味深いし、面白いな。
これだけ不味くなるほど雑穀を入れたわけだから、当然腸内フローラも良くなるだろうという期待がありました。
体感的に言うと、便の色、臭い、量を含めて、白米を食べていた時よりも便の調子は良くなりました。
腸内フローラ検査の結果は大きく期待を裏切るものでした。精白米とときとほとんど変わりません。
前回大きく減少したビフィズス菌(長寿菌)が少しでも回復するか?期待していました。ところがその期待を裏切り、ビフィズス菌はさらに減ってしまいました。この数値は私にとって初めて平均を割った値であり、とても悲しいことです。
フィーカリバクテリウム(酪酸菌、長寿菌)もほとんど有意差なし。
コプロコッカス(酪酸菌、長寿菌)は、減ってしまいました。
長寿菌4種類(ビフィズス菌、フィーカリバクテリウム、コプロコッカス、ラクノスピラ)の合計も減少しました。精白米だけの時よりも減少しました。
唯一、ブラウティア(期待のヤセ菌)だけは大きく増えました。雑穀でブラウティアは増えるのでしょうか?
あと腸内環境がよくなったとしたら、プロテオバクテリア門(悪玉菌)が減ったことでしょう。
以上、美味しくないのを我慢しながら多量の雑穀米を食べたのも関わらず(微量であれば美味しくて好物なのですが)、腸内フローラの組成的に見るとほとんど変わっていなかったのは予想外であり残念でした。ビフィズス菌やフィーカリバクテリウムなどの長寿菌は、むしろ米との連動性が高い可能性が考えられます。1回だけの結果ではデータ不足なので今後も検証を行ないます。