前回は腸内フローラにおいて2%以上を占める菌を属ごとに色分けしました。 短鎖脂肪酸産生菌 だけをピックアップしてオレンジ色に着色しました。すると前回の色分けよりも違いが明確になってくると思います。
平均的な腸内フローラを見ると、 オレンジはあまりありません。
私の腸内フローラを見てみます。A~Cそれぞれの期間で、健康食品飲用の有無や運用法に違いがあります。それでも全体を通して≪短鎖脂肪酸産生菌≫が多くいることがわかります。
腸内フローラの組成を見ると、短鎖脂肪酸産生菌が多い人と少ない人とがいます。この違いをうみだしているのは一体何なのでしょうか!
腸内細菌は私たちの食事の中で、未消化で腸まで届いた物をエサとして生活しています。例えば甘い糖分など消化のよいものは私たちのエネルギーとなるので、腸内細菌のエサにはなりません。では何がエサとなるのか?それは私たちには消化できない、≪食物繊維や難消化性オリゴ糖≫です。未消化の肉などもエサとなりますが、これは悪玉菌のエサとなり悪玉菌を育て有害物が産み出されます。つまり私たちの食生活の違いで、育てられる細菌も変わってくるのです。今いる腸内細菌は自分自身が育てているのです。穀物野菜食が中心であれば、必然的にビフィズス菌や酪酸菌など、短鎖脂肪酸産生菌を育てることとなります。