• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

玄米菜食(マクロビオティック)の盲点

本ページは2002年に開設いたしました私のサイト、www.popuri.info/ 「本気で挑む冷え性低体温」にアップしておりましたページを
加筆修正して再構成したページです。

私は幼少時、アトピー、小児喘息がひどく、 毎日病院通いでした。
注射を打たれれ毎晩体中が痒くて泣いていて、
そんな私を見て「かわいそうだ」と思った両親が始めたのが
「完全玄米菜食」でした。

おかげで小学校高学年頃までにはアトピー、喘息は完治していました。

それから大学に入るまで、我が家は完全玄米菜食でした。

ところが親父が45歳の時、末期肺癌になってしまったのです。
あれほど真面目に完全玄米菜食を徹底していたのに。
夜中の0時を過ぎても毎日家に帰ってきて、玄米を食べていたのに。
ということは、玄米菜食にも誤ってはいけないポイントがあるのでは?

1986年の創業以来食事の相談を多く受ける

 また弊社は1986年に私の亡父が創業いたしました。私の父は何度もガンを自力で克服しておりますので、そのような経緯からお客様にガンやら病気の方々が多かったのです。そして一番悩まれるのが食事の問題。「ガンが判明してから玄米菜食を始めたけれどもうまくできない。」とか、「私はこれまでずーっと完璧に玄米菜食を行っていたにもかかわらずガンになってしまった。」と思い悩まれている方、「玄米菜食をやっていてチョット外食をするとお腹を下してしまうから外食もできない。」、「毎日スーパーに行った時にどれが陰性の食べ物だとか陽性の食べ物だとか食材を選ぶのが苦痛。」などといったご相談をとても多く受けたのです。そして「この食材は陰性だからダメ。」と、性質だけで食材の優劣を判断される方とも多く出会いました。

食事って頭で考えて食べるもの?

 さて闘病中というとただでさえストレスがかかり、大変なわけです。そのような時に食材を選ぶことが苦痛って、それって本当に健康にとってよいでしょうか。食事というものは本来、本能的に楽しく食べるものではないのでしょうか。この食材は陰性だからダメとか決めているのは、私たち人間のエゴではないでしょうか。もし私がニンニクだったら、「あんたの栄養面で役立つためだけに生まれてきた訳じゃないよ。」と言ってやるでしょう。栄養面や効能面だけ見て、義務的に食べる食事は食事ではなく、食餌ではないでしょうか。「玄米菜食」という食材・物質面だけにとらわれ過ぎて、大事な部分を見逃していたのでは?
もう少し広い視野で物事が考えられれば。

玄米菜食を始める前に読んでおいて欲しい事
玄米菜食(マクロビオティック)は大変素晴らしいものですが、
誰でも簡単に出来るものではありませんし、
また、チョット間違えれば失敗にもつながります。それに食材だけにこだわったとしてもその食事はあなたの役には立たないでしょう。
それも踏まえて、だれでも上手くいくようにポイントを整理しておきます。

【1】病気の要因は食事だけではない

このページでは、玄米菜食を厳密にやってみたいと言う方のために、
玄米菜食を含めた食養生のに対する、私の考え方を記載しております。
私自身も今現在玄米菜食を行っておりません上に、ページの内容は理屈っぽいため、参考にされる程度で十分だと思います。

何よりも健康というのはバランス感覚なのです。
1つの部分だけにとらわれていても健康になれるわけではありません。
我が家の失敗も踏まえてそのような警鐘を鳴らしたいと考えております。

【2】何を食べるかよりも食習慣の方が重要

「有機無農薬」って健康や闘病にとってそこまで重要でしょうか。
実際我が家では父はがん闘病中でも「有機無農薬」にこだわったことはありません。

今現在私は環境的に近所の方から有機無農薬の野菜や山菜をふんだんにいただけますし、
私自身も有機無農薬の野菜を育てておりますので、有機無農薬を食する機会が多いことは事実です。
でもそれまではそこまでこだわってはおりませんでした。

むしろ食材のよさというよりも、食習慣にこそ目を向けて頂きたいのです。
多くの食養家がここに本気で目を向けません。

何度も言いますが私の父は完全玄米菜食ながら、がんになりました。

「食べる内容と言うよりも食生活の習慣の方が遥かに重要だ」とは思われませんか。

例えば
●食事は楽しくリラックスして食べる
●良く噛むこと
●規則正しく食べる
●夕食は遅い時間には食べない

などです。