• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

腸内環境デザイン・フローラデザイン/ポプリ健康法

私は「本当の腸活」というのは腸内環境をデザインすることだと思います

これまでの「腸活」のように

  • ビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌をサプリメントで摂り入れる。
  • ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、漬物など、発酵食品で善玉菌を摂り入れる。

というのはなんとなく腸によいことをやっている気がして満足していた。

つまり気がしていただけで、あまり腸活にはなっていなかったかもしれません?

意外に腸活にならないヨーグルト

 私はこれまで12回にわたり自身の腸内フローラ検査を行ない推移を見ております。私はこれまでほとんど毎日ヨーグルトは食べているのですが、乳酸菌が増えるなど腸内フローラに何か変化があったかと言われると、全くありませんでした。私の腸内フローラにおいては、「それらを摂るだけだけでは腸内フローラの組成に見た目上ほとんど変化はなかった」のです。有意にビフィズス菌が増えたり、乳酸菌、酪酸菌が増えたりということは、全くありませんでした。

500g/日のヨーグルトを食べれば変わるのかもしれませんが

 もちろん私の摂取量は120g程度/日と少ないので、500g食べれば変わってくるかもしれません(ただ500gも食べると過剰なたんぱく質と脂質で別の害が生じそうですが)。

見かけ上大きな変化はなくとも体感や効果があることは考えられる

 あくまで“大枠からみた腸内フローラの組成の変化”という観点でのことであって、「フローラ組成に目に見える変化はなくとも効果(体感)はある」ということも考えられます。ヨーグルト無用論では全くありませんことはご理解ください。

腸内フローラを変えることが出来るものと出来ないものとが明確に

それでも「腸内フローラの組成を目に見える形で大きく変えたい!」となると、別のアプローチが必要となります。私は食事を変え健康食品を変えて腸内フローラ検査を行うことで、腸内フローラの組成を大きく変えることが出来ました。そのなかで<劇的に変えることのできる手法>と、<ほとんど変えることのできない手法>というのが明確になってきました。

結果として以下の点につきましてはある程度意図的にコントロールすることができるようになりました

  • ビフィズス菌はある程度意図的に量を増やしたり減らしたりコントロールすることができる
  • 酪酸菌もある程度までは量をコントロールをすることができる
  • 悪玉菌もある程度抑え込むことができる

コントロールしやすいビフィズス菌

私の腸内フローラにおけるビフィズス菌の推移 腸内環境デザイン ポプリ健康法
私の腸内フローラにおけるビフィズス菌の推移 腸内環境デザイン ポプリ健康法

 私の腸内における1年半の推移をみると、ビフィズス菌は最も大きく増減しています。このことはクセがつかみやすいともいえます。ビフィズス菌が好むものを摂り入れれば簡単に増えて、それを止めれば減るということであって、逆に言うと「コントロールしやすい菌だ!」ということです。好むものを摂り入れれば18%まで増え、摂り入れなければ1%台まで減るという模範的な動きを呈してくれます。

ひとこと「酪酸菌」とは言っても

●フィーカリバクテリウム属(ファーミキューテス門-ルミノコッカス科)

●コプロコッカス属(ファーミキューテス門-ラクノスピラ科)

●ラクノスピラ属(ファーミキューテス門-ラクノスピラ科)

●ロゼブリア属(ファーミキューテス門-ラクノスピラ科)

●ブチリシコッカス属(ファーミキューテス門-ルミノコッカス科)

●アナエロスティペス属(ファーミキューテス門-ラクノスピラ科)

●クロストリジウム属ブチリカム種(ファーミキューテス門-クロストリディア科)

など様々な種類の菌がいます。

菌は連携して働く

これらの菌は、それぞれが連携して働いているといいます。そのため一つの菌が増えすぎるよりも、多様性が求められています。腸内フローラというのは各菌の関連性で成り立っているものであるので、そこに単独で乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌を入れたとしても、何とかなるほど簡単なものではないですし、それほど変化も生まないでしょう。

腸内環境をデザインしてゆきたい

菌を単独で摂り入れても、あまり意味はないでしょう。酪酸菌17種類カクテルのようなサプリメントがあれば別ですが、そのようなサプリメント出そうもありません。結局は自分の思い描く通りに育てることが重要なのだと思います。ビフィズス菌など単独で何%いるとかではなく、菌のグループとしてどのようなバランスでいるのかを形作って行く必要があるのではないでしょうか。私は腸内環境をデザインしてゆきたいと考えます。

そのためにはまず

どのような菌群を増やしたいのか?

どのような菌群を減らしたいのか?

を知る必要があります。実はこの分野は未だ研究途上であって、明確なマニュアルは存在しません。そのため自らの手でその方向性を作り出してゆく必要があります。でも腸内環境の大家である辨野義己先生により、大枠となる方向性は見出されています。

菌を単独で摂り入れても、あまり意味はないでしょう。酪酸菌17種類カクテルのようなサプリメントがあれば別ですが、そのようなサプリメント出そうもありません。結局は自分の思い描く通りに育てることが重要なのだと思います。ビフィズス菌など単独で何%いるとかではなく、菌のグループとしてどのようなバランスでいるのかを形作って行く必要があるのではないでしょうか。私は腸内環境をデザインしてゆきたいと考えます。

腸内環境デザインの方向性

  • ビフィズス菌およびコリンセラを含むアクチノバクテリア(善玉菌)を増やしたい
  • 酪酸菌および乳酸菌を含むファーミキューテス門を増やしたい
  • プロテオバクテリア門(悪玉菌)を減らしたい

単菌摂取には別の意味がありますす/不要論ではありません

 もちろん乳酸菌などを単独摂取することに、意味もあります。それは腸内フローラを構築するというよりは、免疫刺激をはじめとした機能性素材として乳酸菌を捉えるものです。例えばアガリクスやハナビラタケなどのキノコも同じ菌なのですが、菌体を構成する≪β―グルカン≫に免疫を刺激する機能性があります。それと同じで乳酸菌体を構成する≪ペプチドグリカン≫にも、免疫を刺激したり様々な機能があるのです。そして新たな機能性を探るために、各社で様々な乳酸菌の研究をしているのです。