• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

野菜ジュース 腸活食

腸活にとって最も大切な食材は野菜です。現代人は野菜や食物繊維の摂取量が減少していますが、それとともに腸内環境も悪化しています。そこで何とかして野菜と食物繊維の摂取量を増やしたいところです。でも現代人は忙しいのでその中で手軽に摂取できる方法をとらなければ、根本的な解決にはならないと思うのです。結果的に簡単に野菜が摂れる、野菜ジュースや野菜スープ、サラダなどがよいと思うのです。

これら3者の大きな違いは調理法であり、野菜スープだけが加熱調理になっております。食材は加熱することで温かくて体を温める性質の食品に変わります。一方で野菜ジュースとサラダは、食べ過ぎることで体を冷やすという点もあります。

野菜ジュースやサラダなど非加熱で食べるということは、酵素が含まれているという点でメリットがあります。野菜ジュースは酵素も含まれているのですから、尚更腸活に向く食材です。私自身野菜ジュースをとても活用しております。

腸活にむく野菜ジュース

ジューサー

腸活を考えたときにどのような野菜ジュースを飲めばよいのか。まず市販の野菜ジュースは選択肢の中から外して考えてください。特に濃縮還元タイプは栄養素も少なく、私のなかでは「野菜ジュース的なドリンクであっても野菜ジュースとは言わない」といった感じです。ですから私の言葉のなかで出てくる野菜ジュースの定義は自分自身でジューサーミキサーで作ったものです。

超低速搾出式ジューサー

世の中には超低速搾出式ジューサーという、とても美味しい野菜ジュースが飲める機械があります。細胞壁を破砕しているので、ビタミンやポリフェノールなど栄養素も抜群に抽出できます。味に関してはこのジューサー以外のジュースは飲みたくないと言えるほど濃厚でおいしいです。ならば腸活にはこれで決定か!と言うと、そうでもありません。超低速搾出式ジューサーは腸活に向かない大きな欠点があります。多大な食物繊維のカスが出るのです。超低速搾出式ジューサーで野菜ジュースを作っているときには、いつも「食物繊維のカスがもったいないなー。捨てずに活用できる方法はないかな。」と考えていました。野菜から食物繊維を捨てて水分飲みを搾りだすので、大量の野菜が必要となります。その上沢山のカスが出て捨ててしまうのですからもったいない。コストもかかります。そして腸内細菌を育てるためには水溶性と不溶性の食物繊維こそ必要なのです。それを捨ててしまっているのですから、腸活には向きません。

また超低速搾出式ジューサーは部品が多くて、洗うのがとても面倒。それだけ面倒になって継続ができなくなる。これまで私は長らく健康産業に携わって参りましたが、継続できない健康法は最もダメ。多少クオリティーは低くとも、継続できる健康法の方が結果がでるのです。

普通のミキサーが腸活に向く

腸活に向くのは、普通のミキサーで砕いたジュースというよりスムージーです。食物繊維が多く入りますから、使用する果物野菜の量は、超低速搾出式ジューサーに比べて圧倒的に少なくなります。そのため栄養価も圧倒的に低くなります。味もおいしくありません。でもそれで良いのです。腸活のために欲しいのは、食物繊維なので。それに掃除がとても楽。これは継続性というファクターに大きく寄与します。

食物繊維の働き

水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やします。不溶性食物繊維はウンチのかさとなって、腸のお掃除になります。また一部のクロストリジウム菌による発酵を受けて酪酸が産生されます。酪酸はアレルギーを抑える免疫細胞Tレグを増やします。腸活には食物繊維が必要なのです。

ジュースで割っておいしく流動性を高めることがポイント

普通のミキサーで作った野菜ジュースというよりスムージーは、ドロドロと食物繊維の塊になりますので、水で薄めないととても流動性が保てません。でも普通のミキサーで作った野菜スムージーはただでさえ味が薄いのに、水で薄めたら更に薄くなり飲めた代物ではありません。だから100%みかんジュースやりんごジュースなど、ジュースで薄めましょう。この場合、栄養成分目的ではなく調味目的なので、ストレートジュースなどとこだわらずとも濃縮還元ジュースで十分だと思います。もし甘味が足りなければ、難消化性オリゴ糖など血糖値にならない糖であれば足してもよいでしょう。これであれば非常においしくなります。

市販の野菜ジュースでも全然Ok

でも市販のジュースは添加物など色々と、抵抗のあるかたもいらっしゃるでしょう。でも実際農薬や添加物が原因となってガンになっているケースというのは、非常に少ないのです。ガンは食品添加物や農薬よりも、私たちの食生活や日常生活による影響のほうが圧倒的に大きいのです。ですから「添加物は必ず避けなくてはならないではなくて、できれば避ける」というスタンスでおられることを、お勧めいたします。市販のジュースを加えることで、野菜スムージーがおいしくなり楽しく継続できるなら、毎日食物繊維をふんだんにとれるのならば、極論を言いますと添加物はあまり関係がないでしょう。食物繊維はそれらの吸収阻害に働いたり、排出を助ける可能性も否定できないからです。それに何より野菜スムージーを摂ることで、腸内環境はよくなりきっとあなたの健康増進に寄与してくれるからです。