私はこれまで1年以上にわたり腸内フローラ検査を行ってまいりました。良い腸内フローラを目指すうえでは、ゴールがどこにあるのか、ゴールポストを定めなくてはいけません。しかもゴールに向かっているのか、それとも離れてしまっているのか評価をして、もしゴールから遠のいていたとしたら修正する必要があります。
しかしながら、ゴールポストというべき【良い腸内フローラの指標】は多数あります。しかもその指標というのも暫定的なものであって、未だ未完成と言わざるを得ません。ただその中で最もわかりやすい指標として、長年使用されている「善玉菌」と「悪玉菌」、「日和見菌」という概念があります。
この概念から私のこれまでの腸内フローラ検査の結果を検証してゆきたいと思います。
腸内細菌は大きく以下の4つのグループに分けることができます。
です。
アクチノバクテリア門は善玉菌に、プロテオバクテリア門は悪玉菌、ファーミキューテス門とバクテロイデテス門は日和見菌に区分されます。実はこの区分けはとても大雑把であり、必ずしも当てはまるものではないことは後日お伝えさせていただきます。
(日和見菌と呼ばれるなかにも善玉菌が多くいます。)
例えば有名なビフィズス菌で【ビフィドバクテリウム・ロンガム菌】は Bifidobactelium(属)longum(種)といいます。
ですから【門】というのは一番大きな区分です。
アクチノバクテリア門は善玉菌なので、多いほうがよいです。測定機関における測定者の平均値(オレンジ色)を併せてグラフ化しています。私の腸内においても全体的に平均よりも上を推移していますが、大きく増減しています。これは健康食品の飲用と大きく関係しています。
この増減、一番の決め手となっているのはビフィズス菌の増減とコリンセラの増減です。特にビフィズス菌は優勢菌で占有率も高いですから、ビフィズス菌が増えるとそのままアクチノバクテリア門が増えるという構図が読み取れます。しかもビフィズス菌は健康食品の飲用で容易に増やしやすいですから、健康食品の飲用とシンクロしているともいえます。
プロテオバクテリア門は悪玉菌と言われています。サルモネラ、トラブルシエラ、ステレラなどが含まれます。もちろんこのグループは少ないほうが良いです。
私のグラフを見るとおおよそ平均以下で推移しており、良い感じです。
ところが2021年5月には大きく平均を超えています。このとき一体何が起きたのか?そう2020年10月までは沢山の健康食品を飲用していました。ですから健康食品の飲用で作り上げたフローラと呼べます。でも健康食品を飲用しなかった場合の腸内フローラを知りたかったので、2021年5月15日まで7か月半にわかり健康食品の飲用をやめたのです。ですから5月の結果というのは、健康食品を全く飲用しなかった、健康食品によるブーストアップがない、私の素に近い腸内フローラといえるのです。健康食品を飲んでいないと、見事にプロテオバクテリア門が激増してしまいました。
健康食品を飲用しないとこんなもんか!私は食生活に気を付けているつもりなのですがね。もちろん100%とはいいません。でも70%くらいは気を付けているのかな。それでも健康食品のサポートがない私の素の実力はこんなもんか!と、悲しくなるものでもあります。
5月以降は乳酸菌の生菌を中心として様々な健康食品の飲用を開始しました。プロテオバクテリア門(悪玉菌)はそれ以降は減少傾向です。一方でアクチノバクテリア門(善玉菌)は上昇カーブです。健康食品の飲用と明らかに相関がみてとれます。