• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

人工甘味料と腸内フローラ

 人工甘味料には、サッカリン、チクロ、アスパルテーム、スクラロース、アセルファムK(カリウム)。などがあります。スクラロースは砂糖の約600倍の甘さをもつカロリーゼロ甘味料です。

「カロリーゼロ」といわれると魅力的に感じてしまいます。ビールでも発泡酒でも、ジュースでも、ヨーグルトでも、原材料名を確認すると必ず「スクラロース」、「アセルファムK」という成分を目にします。

 私は原材料表記を見て、「スクラロース」、「アセルファムK」は選ばずに、必ず「砂糖」を選択しています。人工甘味料やその他新しい甘味料に関しては、健康や腸内細菌叢(腸内フローラ)への影響が未だはっきりとわかっていません。砂糖は昔から食べておりますし、体に対する影響が明らかになっている分、まだましだと思うからです。それに砂糖だって天然の食品である以上、善悪はありません。

 2014年Nature誌にサッカリンやスクラロースの一日許容量をマウスに継続摂取させると、食事で上がった血糖値が下がりにくくなるということが報告されており、大きな影響を与えています。これら人工甘味料は、腸内細菌叢(腸内フローラ)を変化させることで、糖尿病に対して悪影響を及ぼす可能性があります。

 最近、合成甘味料、天然甘味料、栄養甘味料の腸内細菌叢への影響が研究されています。現状のデータ解析ではサッカリン、スクラロース、ステビアだけが、腸内細菌叢(腸内フローラ)の組成に変化を与えるようです。

 腸内細菌叢(腸内フローラ)の組成に変化を与えるとは、どういうことでしょうか。腸内細菌というのは私たちが口から摂り入れたものをエサとして増殖しています。それなので食べるものによって、増える菌が違ってくるということです。例えばオリゴ糖を摂ればビフィズス菌が増えるように。うまいこと善玉菌が増えてくれればよいのですが、そうはいかないようです。

 特定の細菌が増えれば腸内細菌叢も変わってきます。そすすると健康にも影響を与えるということです。これがよい影響なのか、悪い影響なのかということも、わかるのはかなり先のことでしょう。ですから明らかになっている、昔から使用している甘味料をするほうがベターだと私は考えています。