• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

玄米菜食のメリット4 動物性食品 蛋白質と腸内腐敗

動物性食品を摂らない玄米菜食(マクロビオティック)

 玄米菜食においては肉、卵、牛乳、魚などの動物性食品を摂りません。マクロビオティックの流派によっては、魚ならばOKというところもあります。この点につきましては、私自身は「肉だろうが、卵だろうが、魚だろうが過度な量にならなければむしろ摂ったほうがよいのではないか。」と考えますから、大きな疑問も含んでおります。ただ動物性食品を食べない、もしくは量を控えることに関しましては、大きなメリットがあります。

体内毒を産み出す窒素(N)

 動物性食品はタンパク質や脂質を多く含んでいます。糖質、脂質、タンパク質の3大栄養素のなかで、タンパク質だけは、窒素(N)を含んだ窒素化合物になります。糖質や脂質を消化分解したところで、窒素(N)は生じません。ところがこの窒素(N)は体内においては毒素になりやすい物質なのです。アンモニアや尿酸、ニトロソアミンなどは、私たちの体に悪影響を与える物質ですが窒素を含んだ窒素化合物です。尿酸値が高いと高尿酸血症や痛風の原因となります。

タンパク質を摂りすぎるほど体内毒の元が増える

タンパク質を分解すると、必ず窒素(N)の破片が生じ、アンモニア(NH4)という形にすると人体に有害なので、無害な尿素という形に窒素を付け替えて尿として排出しているのです。つまりタンパク質を多く摂れば摂るほど毒素の元は比例して増えてゆくわけです。

腸内腐敗が防げる

そしてタンパク質は腸内細菌(悪玉菌)のエサとなり、悪玉菌による発酵腐敗を受けて体内毒素を産み出しやすいのです。肉を大量に食べた後におならがくさーくなるのは、有害物が沢山産生された証です。従いまして動物性食品を食べないということは、悪玉菌による腸内腐敗を防げるということにほかなりません。腸内で悪玉菌のエサがないので、悪玉菌の増殖を許しません。玄米菜食者のおならは、ほとんど臭くないはずです。玄米菜食にすると腸内環境が良くなるのは、この点の影響も大きいでしょう。腸内環境がよくなるということは、栄養の吸収や免疫力など様々な側面からみて、玄米菜食を行うと病気になりにくい理由の一つとなりうるでしょう。

次回に続きます