私の父は4度もガンを患いましたし、COPD(肺気胸)により肺に穴が開く、リウマチなど、常にヒヤヒヤが続いておりました。病気のことはいくら勉強したところで十分ということはなく、その時々で新しい問題とぶつかることとなります。病院に行かないということは、誰にも聞く人がいないということになります。
病院に行っていれば、お医者さんから「良くなっていますよ」とか教えて頂けますが、病院に行っていなければそれが無いのです。良くなっているのか?悪くなっているのか?自分が行っていることがしっかりと結果を出しているのか?正しいのか?間違っていないのか?その答えは自分で探すしかありません。
この不安から解消される唯一の方法は、CT、MRI、血液検査の結果でした。自分が今現在行っていることと検査データとを照らし合わせて検証して、数か月前にはあったガンが無くなったとか、小さくなったという現実と視覚的に向き合うことが最も心の安定につながりました。こういったリアリティーを伴った客観的なデータでなければ、「私の行っていることは間違っていないんだ。」なんて自信は持ちにくいものです。
私が特に嬉しくなったデータは、CTやMRIの画像データでした。目の前にリアルにガンが大きくなった、小さくなった、無くなったというのが目視で確認できます。これ以上うれしい、もしくは落ち込むデータはありません。私はこのデータをお医者さんに「この画像をコピーしてください。」とか「CDRに焼いてください」とか言って保存していました。こうすることで経時的に変化が確認できるのです。
でもこれはなかなかお医者さんに言いづらいのです。「何に使うの?素人が見てもわからないでしょ。」とか、問い詰められるからです。病院によっては倫理委員会みたいなものが開かれて、検討してOKだったらもらえるみたいなところもあるのです。でもわざわざ私のために倫理委員会みたいなものが開かれて討議されるって嫌ですよね。だから本当は何も悪いことはしていないのに、なんか悪いことをしているような後ろめたい気持ちになります。これを何とかしてほしいですね。個人情報がなんたらこうたらとか言っていましたが、情報を知る、情報をもらう権利が欲しいですね。私は検査というのはものすごくよいことだと思います。だからこそもっと検査ができる体制が充実して欲しいのですが。
私は病院からCDRをもらうと、自分のパソコンで見ていました。私の場合Adobe Photoshopという画像編集ソフトで過去のデータを時系列に加工するので、CTやMRIのデータが比較できるようになります。これでガンが大きくなっていなかったり、小さくなっていたとしたら気持ち的に楽になります。
大きな書店に行けば上記のような参考書も売っているので、それを購入して参考にしているとわかってきます。
「もっと情報を開示して欲しい。」という願いを込めて、皆様もぜひとも病院で検査データを入手されてみてください。