ビワの季節です。ビワは【腸活】にとてもおすすめの果実です。私はビワを接ぎ木して育てるくらいに大切にしており、沢山育てています。今年も大量のビワが収穫できておいしく毎日いただきました。
ビワ成熟果実の糖は果糖(フルクトース)とショ糖(スクロース)が主で、酸味はリンゴ酸(83%)とクエン酸で占めています。ビワはβカロテン、クリプトキサンチン、ルテインを豊富に含んでいます。可食部100g中水溶性食物繊維を0.4g、不溶性食物繊維を1.2g含みます。
ビワにはペクチンという水溶性食物繊維が含まれています。ペクチンはイチゴやオクラなどにも含まれる優秀な水溶性食物繊維で、100%腸内細菌による発酵を受けるため善玉菌の増殖と短鎖脂肪酸の産生にもってこいです。腸内で善玉菌が増え短鎖脂肪酸の産生が増えると、便通もよくなりますし、便の色や臭いも変わってきます。
ペクチンの作用としては、糖質の消化・吸収を調節し、血糖値正常化作用とインスリン分泌節約作用があります。その他血漿コレステロール正常化作用があります。
中国漢方(本草綱目による)における五性(熱・温・平・涼・寒)でビワは「平性」になります。つまり温めも冷やしもしない中庸食材ということになります。
私は冷えやすい体なので朝食にミカンを沢山食べると、ミカンは寒涼性で体を冷やす食材なので、お腹を下しやすくなります。その私が毎朝ビワを食べていても、一向にお腹は冷えず、お腹がゆるくなるもともありません。
肺の炎症を鎮める、胃の通りをよくする、暑熱をとる、下痢止めなどの効能があります。