ウコギ科の植物は非常に有用な植物が多いです。朝鮮人参と呼ばれるオタネニンジン、田七人参、西洋人参、トチバニンジン、エゾウコギ、ウド、タラノキ、コアシアブラ、ハリギリなどは、すべてウコギ科植物です。これらはいずれも漢方生薬や健康食品、そして山菜として古来より重用されてきました。そしてウコギそのものも、根皮部分が漢方生薬です。
私はウコギが好きで、庭に沢山植えています。せっかく植えているのだから利用しない手はないと、葉っぱを食べたり、煮だして飲んだり、焼酎漬けにしたり、活用しています。庭に生で本物の健康食品がある感じでいいですね。
そういえば山形県の米沢では江戸時代に上杉鷹山がヒメウコギを庭に植えさせたのですから。ヒメウコギは薬草にもなり、山菜にもなるので飢饉に備えて。米沢ではウコギをご飯と一緒に炊いて、ウコギ飯というものを食べるそうですよ。でもウコギの生葉ってお世辞にも美味しいとは言い難い葉っぱなので、それをご飯とともに炊くってどうなんだろう?と考えると、ウコギ飯は作ったことありません。同じウコギ科でウドの生葉もウコギの葉に似て不味いですが、天ぷらにしたら旨いので、調理法によって違うのかな。ウコギの生葉を刻んでブロッコリースプラウトとともにドレッシングをかけてサラダとして食べたことがあるのですが、それはまずまず食べれましたね。癖のあるハーブって感じで我慢の許容範囲でした。
ヒメウコギの葉です。ヤマウコギの葉はとても苦いのですが、ヒメウコギはほとんど苦みがありません。