• 腸内環境-温熱-食事療法-腸活-温活に取り組み30年以上 グリーンポプリ株式会社代表後藤洋のブログ 理想的な腸内フローラを目指して実践を続ける

食養生の基本は引き算から

 病気というのは老化の終末として表面化したものです。病気を防ぐもしくは病気を治してゆくということは、老化を防ぐもしくは老化した体を若返らしてゆくということになります。「老化を防ぐ」2大ポイントは、酸化と糖化を防ぐことです。そして加齢とともに腸内フローラも老化します。さらには体内で発がん物質など体内毒素が蓄積することも防がなくてはなりません。これらは食事の善し悪しが最も影響してきます。そのため健康と食事は切っても切り離せません。

健康食の第一は足し算ではなく引き算から

 残念ながら食生活を全く見直さずに、いくら良いサプリメントを沢山摂取したところで健康は手に入れられないでしょう。現代人にとって食事療法の肝は栄養素が足りないのではなくて、過剰な栄養が多いために病気につながっていることが多いからです。不要なものを捨てずして、何かを補ったとしてもそれはあまり役には立たないでしょう。まずはプラスすることよりも、引き算で過剰なものを捨てることです。

サプリメントで補うことよりもまずは引き算から

玄米菜食が有効なのも引き算になる食事だからです

 病気治療に玄米菜食が有効なのは、何も玄米でビタミンが摂れるから、ミネラルが摂れるから、GABAが摂れるから良いわけではありません。私の考えでは玄米菜食に移行すると、必然的に糖質も、脂質も、たんぱく質も摂取量が減ることになるのです。飽食ではなく粗食になるから良いのです。

補うことは引き算の後

 老化を防ぐ食事として真っ先に気を付ける点は、ビタミンを沢山とることではありません、ミネラルを沢山摂ることではありません、ポリフェノールの、アントシニンの、イソフラボンの、ケルセチンの、アスタキサンチンの、ルテインの、カテキンのサプリメントを飲むことではありません。おそらく飽食を続けているかぎり、いくらこれらサプリメントを摂ったとしても気休め程度にしかならないでしょう。これらサプリメントは、しっかりと引き算を行った後に摂取するのが理想的です。

抗酸化物質を摂るよりも酸化の要因を減らすことのほうが重要

 ポリフェノールは「抗酸化物質」という名目で摂取が推奨されています。老化の大きな原因の一つである酸化を邪魔してくれる物質です。なるほど酸化するのを邪魔してくれるのだから、確かに抗酸化物質を多く摂り入れることには一理がありそうです。実際野菜や果物を多く摂り入れる目的の一つはファイトケミカルといって、これらポリフェノールなどの抗酸化物質を摂り入れることです。しかしながらもっと重要なことは、酸化しやすい食生活を続けて酸化しそうなところを抗酸化物質に拾ってもらってギリギリセーフで酸化せずに済んだということではなくて、酸化する要因を作らないことのほうが大切なのです。その酸化をうむ原因というのが糖であったり油脂であったりするのです。

植物からはファイトケミカルが補える

食養生の基本は減らすこと

 それなので食養生の基本は、過剰なものを適切に減らすダイエットになると思います。