以上私は玄米菜食を行うことで病気が防げる病気が治るのに寄与するポイントを、以下の通りまとめました。
確かに玄米菜食行えば老化を防ぎ病気になりにくく病気が治りやすいことは明確でしょう。
しかしながらここからが私のお伝えしたい本題です。私は幼少時より玄米菜食を行っておりましたが、玄米が嫌いです。できれば食べたくない。私のような方も多くいらっしゃると思います。健康のことだけを考えて、毎日嫌いな食事をするというのは本当に健康によいのでしょうか。食事というのは頭で食べるものではありません。私はこれまで闘病中のお客様より食事に関して多くのご相談をお受けして参りました。特に悩みなのですが、
というようなご相談を受けて参りました。
まず食材を「栄養がある、無い」「陰性はダメ、陽性は良い」などと勝手に決めつけることはよろしいのでしょうか。そもそも「この食材は陽性で、ビタミンが多くて栄養価も高くてなどと頭で考えて頭で食べていることこそ不健康な食事なのではありませんか。」と私は考えるのです。頭で考えながら食べていると、食事そのものがおいしくなくなります。場合によっては苦痛を伴いながらも食べることとなります。食事は食材さえよければよい食事というものではなくて、人間の体が消化吸収して、そして腸内細菌が代謝分解して、私たちの身になってこその食事です。内臓がよく働き、十分に消化吸収するためには、自律神経の働きが大切で、副交感神経が優位でないといけないのです。副交感神経が優位ということは、嬉しい、楽しい、リラックスです。つまり好きな音楽を聴いているときの状態で、計算をしていたり難しいことを考えているときではないのです。私は苦痛を伴いながら食べているものに関しては、あまり自分の身にはならないだろうと考えます。
人は健康な食事を追い求めるほど、実は不健康な食事になりがちな面もあるのではないでしょうか。私も食材の陰陽や効能など考えることは好きですが、これは趣味みたいなもので決して苦痛なことではありません。ここが重要なポイントです。私は陰陽や栄養について考えるのが楽しいのです。楽しい人はそれを行えばよいでしょうし、苦痛な人は無理に行う必要はないのでありませんか。それに嫌いなものは長続きしません。長続きしないものは結果もでません。それなので玄米菜食が嫌いな人は無理に玄米を食べる必要はないと思います。でも今現在病気で闘病中なので、仕方なく食事療法を行おう、玄米菜食を行いたいという方もいらっしゃるのです。
さてそのような時に「必ずしも玄米を食べなくても、それに近い効果はだせないものか?」と考えたことから、玄米菜食が病気の予防と治癒に寄与する最大のエッセンスを以下の通りまとめたのです。老化防止に寄与する要素を以下の4点にポイントを絞ると、食養生というのは意外に簡単です。
陰陽など難しいことなど考える必要はありません。上記4点の影響の大きさからすると、陰陽であったり、食物の効果効能であったり、食品のイソフラボンだとか、アントシアニンだとか、アスタキサンチンだとか、GABAなどという栄養素の影響も小さなものです。
例えばサプリメントとして毎日イソフラボンを摂り続けるよりも、アントシアニンを摂り続けるよりも、糖質を制限したほうが健康長寿に大きく寄与することでしょう。脂質の過剰摂取を減らしたほうが大きく貢献してくれることでしょう。私が長年健康産業に携わり続けて感じることは、健康法は足し算ではなくてまずは引き算です。体に良い成分を摂り入れることを考えるよりもまずはいらないものを除くこと。毎日食事よりも、マルチビタミン・ミネラルや、プロテイン、イソフラボン、アントシアニン、コラーゲンなどと、足りない栄養素を補う意味でサプリメントばかりを何種類も飲まれている方がいらしゃいますが、そんなに補っても果たして健康になるのでしょうか。おそらくならないでしょう。
上記4つのポイントを達成することができるのであれば、何も玄米を食べる必要はありませんし、そもそも100%の効果は求めずに、できることから1つずつ実践するということだけで十分なのではないかなと思うのです。