ポプリ食養生/中国薬膳6
食品と五味

食品の味にも
酸っぱい、辛い、苦いと色々あります。
そして甘いものを食べたらなんとなくリラックスしたり、
酸っぱい物を食べたら、身の引き締まる想いをしたり、といった経験はありませんか?
味によっても効用があるのです。
食品と味の効用(五味)
食品にも色々な味がありますね。
そしてその味によって私達の体の受ける影響というのは違うんです。
酸っぱいものは、マスの押し寿司のように、体や蛋白質を引き締める作用があります。
逆に甘い物を食べるとリラックスしますよね。
色々なものを緩める働きがあるのです。
味の違いによって私達の身体に作用するので
ということは逆に考えれば、「私達の身体の状態によって
欲しくなる食べ物も変わってくる」ということなのです。
甘い物を欲しくなる時は、疲れているときや、頭を酷使した時ですよね。
ですから身体が自然に要求しているともとれるのです。
辛い物が食べたい時には気血の流れが悪く、身体が冷えている可能性もあります。
食べる食べ物を選ぶことによって、
自分の身体を変えることも出来るのです。
五味
酸味 | 肝に作用し肝を養います。収斂、固渋の働きがあります。体を萎縮させます。縮めます。過食をするとその収斂作用により発散を妨げます。 |
苦味 | 心に作用し心を養います。乾かし固める作用と潟火、潟下、健脾の作用がありますので、体内の余分な湿をとり、のぼせの症状に有効です。消炎効果もありますが多食をすると肌が乾いてカサカサになります。 |
甘味 | 脾に作用し、脾・胃を養います。体を緩め、緊張をとり、痛みを和らげ、滋養強壮します。但し過食をすると体を温める作用が過剰となり、体が重くだるくなります。 |
辛味 | 肺に作用し肺を養います。体を温め、気血の巡りを良くし、滞っているものを発散させる効果があります。 |
鹹(かん)味 | しおからい。腎に作用し腎を滋養します。しこりを和らげ、潤し、軟化させる作用があります。便秘、リンパの腫れ、痛みなどに有効です。しかし多食すると血液が粘り、腎精を弱めます。 |
五味別食材
酸 | 梅、ミカン、レモン、柚子、トマト、キウイ、スモモ、キンカン、イチゴ、ブドウ、アンズ、ザクロ、サンザシ、ツルムラサキ |
苦 | 蕪、フキ、パセリ、レタス、ゴボウ、ヨモギ、クレソン、ニガウリ、ミョウガ、ウド、ひじき |
甘 | 玄米、小麦、大麦、ハト麦、トウモロコシ、蕎麦、サツマイモ、ジャガイモ、ヤマノイモ、アスパラガス、カボチャ、キャベツ、キュウリ、セリ、タケノコ、セロリ、チンゲンサイ、人参、白菜、ホウレンソウ、冬瓜、茄子、蓮根 |
辛 | 葱、韮、野蒜、紫蘇、こんにゃく、パセリ、里芋、ラッキョウ |
鹹(かん) | 栗、大麦、粟、昆布、麦芽 |
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