ポプリ食養生
中国薬膳2/虚実・陰陽・寒熱
これまで東洋の考え方では、「全体として見る」と書いてきました。
では人や食品を全体として見たときに、
それを何らかの形で、グループ分けしなくてはなりません。
まず一番大きな分け方として、
「陰陽」「寒熱」「虚実」「表裏」という対立するの要素に分類します。
まずはあなたの体質を知りましょう
人にも食品にも全ての事物に性質がある
と言いましたね。
人にも体質があり、食物にも性質があります。
薬でもその人によって飲む物が違いますよね。
食品にしても全く同じことが言えるのです。
まずは、自分の体質を知って、それから食品の性質も知って対応していかなくてはなりません。
あなたの体質はどのように分類するのでしょうか?
虚実・陰陽・寒熱
2つの体質に分類してみる
「虚実・寒熱・陰陽」と聞くと難しそうですね。
これらはそれぞれタイプを表す用語です。
それぞれが対立した言葉であることは、わかりますか?
虚と実はそれぞれ対立した言葉です。
陰と陽はそれぞれ対立した言葉です。
寒と熱はそれぞれ対立した言葉です。
二つの体質に分類すること
まず一番基本的には、このように対立した
2つの体質に分類する事です。
つまり
太っている、痩せているというのも2つの対立した見方ですよね。
その他にも
温かいか | 冷たいか? |
活発か | おとなしいか? |
動いているか | 止まっているか? |
▼ | ▼ |
陽 | 陰 |
といった具合に対立する要素で分けられると思います。
これこそが陰陽論です
これこそが陰陽論で、「陰」と「陽」の2つの属性に分けることです。
ここで陰陽とは何か考えて見ましょう
陰 | 陽 |
月 | 日 |
地 | 天 |
秋 冬 | 春 夏 |
夜 | 昼 |
寒 涼 | 温 熱 |
虚 | 実 |
裏 | 表 |
「陰」というと、月や水のイメージです。
冷たいイメージ、暗いイメージ、おとなしいイメージ、止まっているイメージ、下に向かっているイメージ。
ですから夜は陰に属しますし、秋も陰に属しますね。
「陽」というと、太陽や火のイメージです
温かいイメージ、明るいイメージ、動いているイメージです、上に向かっているイメージ。
ですから昼は陽に属しますし、夏は陽に属します。

陰陽から受ける人のイメージ
ですから陰というと足りないイメージ、
陽というと満ち足りているイメージ。
そう考えると、
痩せている人は陰に属し、太っている人は陽に属しますね。
さらに陰というと、暗いイメージ、弱弱しそうなイメージ、声もか細い感じ、顔色も青白い感じ、元気も無い感じ、こういったイメージが陰でしょうか。
更に陽のイメージは、顔色も血色が良く健康そう、筋骨隆々、声も大きく元気がある感じでしょうか。
もちろん陰陽という分け方は一番大雑把な分け方であり、これから更に細かく見てゆくこととなるのです。
まとめ 陰陽のタイプ
マクロビオティック、東洋医学、玄米菜食、食養の範疇では
大雑把に言って、「陰陽」に分けて考えます。
よく、あなたは陽性タイプ、あなたは陰性タイプという言葉を耳にします。
●陽性タイプは、エネルギーが充実している人。元気でエネルギッシュな人。
●陰性タイプは、エネルギーが充実していない人。虚弱な人。
と言えるでしょう。
「表裏・寒熱・虚実・陰陽」
中国漢方医学では、陰陽という属性のほかに、表裏・寒熱・虚実といった属性でも分類します。そして「虚熱証」などというように、これらを組み合わせて使用します。実(熱)証と虚(寒)証
要するに
●実証(熱)タイプは、エネルギーが充実している人。元気でエネルギッシュな人。
●虚証(寒)タイプは、エネルギーが充実していない人。虚弱な人。
と言えるでしょう。
【ポイント】
中国医学(漢方、薬膳)では
実証(熱証)、虚証(寒証)に分ける
反対に 全体として捉える東洋医学
食養生、中国薬膳
(整体観念)
以上のまとめ
あなたの体質は?
【その人の体質を見る】
以上を整理してみますA)実証タイプ(熱、陽) | 元気でエネルギッシュな人。 |
B)虚証タイプ(寒、陰) | 元気のない人。虚弱な人。 |
次の項では、実証タイプ、虚証タイプそれぞれの詳しい特徴をまとめてあります。
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