腸管免疫
~腸は免疫の要~
免疫
“免疫”と聞いていったいどのようなことを思い浮かべますか?
ヘルパーT細胞ですか?
キラーT細胞ですか?
白血球ですか?
「胸腺免疫」というのが流行りですよね。
免疫とはいっても色々な複合体
免疫システム
実はヒトの
●皮膚もウイルスの侵入を防ぐ免疫のバリアになっていますし、
●肝臓にもクッパー細胞という免疫細胞がいます。
●もちろん血液、リンパ液の中にも白血球、リンパ球など免疫細胞がいますね。
●鼻だってそうですよ。鼻で呼吸さえしていれば、ウイルスなど異物は鼻毛にくっついて侵入を防いでくれるんです。
●胃も強烈な酸性で異物を殺してしまいますね
●腸にも腸管免疫という仕組みがあります
これら全てをまとめて「免疫システム」を構築しているのですよ。
免疫は理屈では語れない
もう少し詳しく言うと
血液がドロドロで血流が悪くても、
白血球の食作用もままならない。
低体温でも免疫は下がりますね。
もっと言うと
気持ちが暗ーく落ち込んでいる時
風邪を引きやすいですよね。
気持ちが塞ぎこんでいて
気血の流れが悪いだけで免疫は下がるのです。
逆に楽しくて、幸せで、笑っている時には免疫は上がりますよ。
つまり体全体で考えないと
免疫の起源と腸管免疫
ところで腸管免疫。
生命の進化の過程で
生命がまだ海にいた頃最初にあった免疫は
腸管免疫だったんです。
まあ一番原始的な免疫といえばそうなんですけれど。
T細胞に代表される胸腺免疫というのは
物凄く高度な免疫機能で、
ずうーっと後からできた免疫なのです。
一生働く腸管免疫
ところがこの高度な免疫機能
胸腺免疫は、20際をピークに徐々に機能低下してゆき
50歳になると、ほぼ機能しなくなるのです。
「人間の免疫の80%は、腸管免疫に依存している」
と言われています。
腸管免疫は、
腸内環境が良い限り、高齢になっても機能し続けます。