健康食品メーカーが
健康食品をかさ上げする方法


同じウコンなのに何故これほど価格に違い
同じウコンなのに
Aという商品は \1,200
Bという商品は \2,100
Cという商品は \2,980
Dという商品は \3,980
何故これほど価格が違うのか?
と思われたことはありませんか?
もちろん素材の違いで価格は違う
もちろん価格に影響するのは、
産地や農薬など素材のポテンシャルおよび、加工段階の複雑さによるところが大きいです。
それはパッケージを見ればわかるでしょう。
●外国産 農薬使用
●外国産 有機JAS認定品
●国産 農薬使用
●国産 有機JAS認定品
●同じ国産でも何県産か
によって原材料価格は全然違いますし
●粉末か、顆粒か、粒か、エキス粒か
何段階の加工段階を経ているかによって、
価格は違うのです。
直販のほうが安い
またお店で購入するよりも、直販店で購入したほうが、
中間マージンが省かれているので、安いでしょう。
製品の純度が価格に反映される
ただしそれでも価格が5倍も違うとか、
素材だけでは説明がつかない場合が多くあります。
その場合はほぼ間違いなく、製品の純度だと考えて差し支えないでしょう。
例えば先ほどの例ですと、
Aというウコン商品は、ウコンを45%しか含有していないかもしれません。
Cというウコン商品は、ウコンを85%含有しているかもしれません。
Dというウコン商品は、国産有機JAS認定のウコンを95%含有しているかもしれません。
この違いが大きく価格に反映されるのです。
消費者の盲点は
そう、
私たち消費者の盲点となるのは、
同じウコン製品ですが、
30%しかウコンが入っていないかもしれませんし、
95%ウコンが入っているかもしれませんし、
それが判らないということです。
そして30%しかウコンが入っていない商品は、
ウコンの代わりに
何か他の素材が入っているということです。
健康食品を増量する方法
そして30%しかウコンが入っていない商品は、
ウコンの代わりに
何か他の素材が入っているということです。
その代わりの素材のことを
賦形剤とか増粘剤とか、増量剤と呼ぶのです。
これはもともと
粉末素材を粒状に固める際に
仕方なく使用する原材料なのですが、
それを悪用して
増量するために使用している健康食品は、非常に多いのです。
健康食品を加工する順番
健康食品を加工する順番には決まりがあります。
必ずこの順番です。

つまり「粉末」というのは、一番加工されていない、素材に近い商品だとも言えます。
ただし、飲みやすさを考えると、素材に近いことが良いか悪いかは、疑問の残るところです。
【1】素材を粉末にする
健康食品を粒状に加工しようと思えば、粉末は粘度のある素材でない限り、押し固めただけでは粒にはなりません。すぐにばらけてしまいます。
粘り気のある、接着剤の役割をする成分を入れることになります。

不要な成分はこちら

以下の成分は賦形剤(増粘剤、増量剤)です。
粒商品に多く含まれています。
もちろん粒に固めるために多少は必要な成分ですが、過剰に入れる必要のない成分です。多くの健康食品で、コストダウンと増量するために過剰に入れられています。
●乳糖
●ショ糖エステル
●脂肪酸エステル
●デンプン
●デキストリン
●麦芽糖
●ガラクトオリゴ糖
●ビートオリゴ糖
●フラクトオリゴ糖などです。
デンプン、デキストリン、麦芽糖(マルトース)
健康上なんら問題なし
デンプンが分解されたものがデキストリンで、更に分解が進むと麦芽糖、更に分解が進むとブドウ糖です。デンプンは日本人の主食ですから、別に体に悪いわけではありません。ただし、コストダウンで増量目的で必要以上に沢山入れられた場合にだけ、問題が生じます。
オリゴ糖類
健康上なんら問題なし
オリゴ糖類も腸内細菌の餌となって、プレバイオテクスに役立つわけですから、別に体に悪いわけではありません。ただし、コストダウンで増量目的で必要以上に沢山入れられた場合にだけ、問題が生じます。
乳糖はあたる可能性あり
乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)は牛乳に入っている糖分です。日本人には「乳糖不耐症」という病気の人がいて、乳糖を分解出来ない人がいます。そういう方が、乳製品を食べると蕁麻疹が出る人がいます。健康食品でも乳糖に当たって蕁麻疹が出る方がいらっしゃるようです。
良い商品を見分ける方法
~賦形剤は含有量が問題なのです~
要はこれらの成分の含有量が問題なのです。
原材料表示を見て、これらの成分が最後の方にゴチャゴチャ書いてあれば、良心的な健康食品と言えるでしょう。
もしこれらの成分が原材料表示の一番最初に書いてあったら、
「賦形剤を食べているようなものだ。」
と考えて下さい。
→原材料表記についても見てください
皮膜剤
粒状の健康食品の表面をツルツルと覆うもの。
それがセラック(シェラック)です。
これも必要か、必要でないかは、議論の分かれるところでしょう。
何とも言えません。