健康食品と賦形剤(増量剤)について


健康食品を顆粒状、粒状に固めるためには
顆粒や粒の健康食品だけに含まれている、
賦形剤(増粘剤、増量剤)と呼ばれる特殊な成分についてご説明いたします。
そのためには
健康食品を粒状に固める際の流れを知る必要があります。
健康食品を粒状に加工する過程をみてみましょう
【1】素材を粉末にする

※写真はイメージであり、本文とは関係がありません
まずウコンの根っこや大麦若葉の葉っぱなど素材を乾燥させ粉砕して、粉末化します。
【2】顆粒状に加工する
上記粉末を押し固めて顆粒状・粒状にするわけですが、
植物により素材により、油分を多く含んでいる素材があります。ところが押し固めても、油分が多いと分離して固まりにくいのです。
例えばウコンの有効成分は脂溶性成分ですから、有効成分が多く含まれたウコンほど固まりにくいのです。
植物素材の粉末だけでは粘りがないので、固まりません。特に精油成分など油分の多い食品ほど固まりにくいのです。
固まりにくい素材を固めるためには、
ネバネバした接着剤が必要です。
ネバネバ、ベタベタといえば、糖分です。
粉末に乳糖、オリゴ糖、ショ糖エステル、脂肪酸エステル、デンプン、デキストリンなどの糖分を、賦形剤(増量剤、増粘剤)をあわせて顆粒状にします。
賦形剤というのは、素材同士をくっつける糊のような役目を果たすものです。粘度があってくっつき易い物質です。
【3】押し固める
顆粒を打錠機にかけて粒状に押圧し固める
賦形剤が入ることで、圧力をかけると粒状に固まります。

賦形剤は増量剤とも言われます
賦形剤というのは、素材同士をくっつける糊のような役目を果たすものです。粘度があってくっつき易い物質です。これがあるから、お互いにくっつきにくい素材同士が粒状に固まるのです。
しかし増量剤という言われ方をするように、かさを上げる(量を増す)という意味合いでも使用されているのが現状です。
特に低価格の商品では、50%以上を賦形剤で占めているといった現状でしょう。つまり低価格の商品は純度が物凄く低いということなのです。それだから低価格が実現できるのです。
賦形剤が少ないとすぐに崩れる
例えば賦形剤を極力控えて純度の高い商品を作った場合、口の中に入れただけですぐに崩れてしまうものもあります。ガチガチに固まっている商品は「賦形剤がバリバリに使用されている。」と言えます。
また賦形剤は、ショ糖エステルや、脂肪酸エステルなど化学合成的なイメージがすることも、嫌われる要因の一つだと考えます。確かに乳糖などでアレルギー(乳糖不耐症)が出る方もいらっしゃるようです。私も出来るだけ化学合成物質は避けたいです。
賦形剤は考え方次第
「賦形剤は何が何でも悪い。」と考える方もいるようですが、私は良いも悪いも考え方次第だと思います。
賦形剤が沢山入っていると、粒が強固に固まるので、輸送中などに崩れたりする心配がありません。また、粉末は純度は高いですが、気管に吸い込んだりして飲みにくいことは事実ですから。ですから、「強固な粒として固める事は、飲み易さを確保する事であり、製品の見た目的にも優秀だ。」と思います。
「グリーンポプリでは、純度や安全性を最優先し、飲み易さも確保したい。」と考えておりますから、<後藤さんちの日本山人参入りウコン粒>では、賦形剤も使用しましたが、天然のデンプンを使用し、その使用量を極力控えました。
コーティング剤
賦形剤の他にも、粒をさらに加工しているものもあります。また表面がツルツルとして光っていたり、甘かったりするのはコーティング剤を使用しているからです。
コーティング剤としてはシェラック(貝殻由来)や、糖分があります。
目的としては、
●粒が輸送中に崩れないようにするとか、
●溶けずに腸まで届けたいとか
●甘く飲みやすくする
等です。
糖衣というのは、まわりを糖分で固めて甘くすることです。薬や健康食品は苦くてまずくて飲みにくいですから、甘くして飲みやすくしているのですね。
「粒は出来るだけ純度が高い方が良い。」という意見の人からすれば、「糖衣などもっての他だ。」という言われ方をしますが、私個人的には、「甘くて飲み易くすることは人にとって優しい配慮でもある。」と考えており、「一長一短だ。」と考えています。
<後藤さんちの日本山人参入りウコン粒>は、やはり純度を最優先して作りましたから、コーティングはしませんでした。