好転反応(めんげん)とは?
好転反応とは?
皆さん「好転(めんげん)反応」って言葉を聞いたことがありますか?
これは症状が改善してくる際におこり得る、発疹だったり、頭痛だったり、だるくなったりの症状の事なんですけれども。
好転反応は主に漢方薬で
好転反応と言う言葉は、主に漢方薬で使用する言葉ですから、健康食品や、野菜などの普通の食品の場合は適用されない言葉です。
「食品と言うのは機能性を期待する食品ではない」という、法律上(薬事法)の前提がありますから。
そういった建前論は別として、実際には良く聞く言葉なのではないでしょうか?
玄米菜食などの「食養」の世界であっても頻繁に使用しています。
だって野菜でも果物でも、食べ物である以上起こりうることですから。
好転反応はどんな食品でも起こりうる
好転反応という言葉は、薬を使用して症状が改善していく過程で、一時的に症状が悪化したり、痛みが出たり、発疹がでたり、赤斑がでたり、熱が出たり、痺れが出たり、熱が出たり、だるくなったり、眠たくなったりと言った症状の事を言います。
野菜であろうが、漢方生薬であろうが、健康食品であろうが、食品であることに違いはありません。ビタミンも、ミネラルも、ポリフェノールも、タンニンも、アルカロイドも含んでいるのです。野菜と薬の違いはその有効成分の濃度です。生姜にだって、ネギにだって、ニラにだって有効成分は含まれています。有効成分が含まれている限り、食品ならば何でもおこり得るのです。
症状が改善して行くのになぜ一時的に悪くなるの?
「症状が改善していくのに、何で悪くなるの?」という疑問が湧いてくると思いますが、漢方薬を例にあげて説明しましょう。
漢方薬などを飲むと、一時的に皮膚に湿疹や赤斑がでたりすることがあります。こういった現象のことを好転反応と呼びます。食養(玄米菜食)の世界では「排毒」と呼んだりもします。
そしてこういった反応は、血流が改善して常に流れが良い状態になると消失して行きます。ヒトや症状により、一週間続く人もいれば、二ヶ月続く人もいます。
あくまでも症状が好転してゆく過程において、一時的におこる症状なので、好転反応なのです。
またこの様な事は、野菜であろうが野草であろうが、食品であれば何でも、過食することで十分におこり得ます。
好転反応を引き起こしているは?
好転反応は
食品中に含まれる成分が引き起こしているのです。
例えばカテキンであったり、ルチンであったり、アントシアニンであったり、サポニンであったり、アルカロイドであったり、フラボノイドであったり、機能性成分のことです。
こういった成分は漢方生薬であろうが、健康食品であろうが、野菜であろうが、野草であろうが含まれているので、理論的には起こりうるのです。
例えば、冷え性で血液循環がものすごく悪い人が、毎日「ニラ」を沢山食べたとします。ニラには硫化アリルという血行を促進する成分が含まれています。
これまで血液循環が悪かった人が急に血液循環がよくなるのですから、手がしびれたりと様々な反応が起きても不思議はありません。
野菜であっても、多食すると好転反応は起きます。
ネギでも生姜でも、唐辛子でも、ニンニクでもです。
好転反応は見極めが難しい
好転反応で一番手ごわいのは、その見極めです。
それが好転反応であって、1ヶ月もすれば治まって好転して行くものなのか?それとも只単にその食品がその人に合わなくて、アレルギー反応として捉えるのか?です。
当然全く合わなければ、直ちに飲食を中止しなければなりません。
「この判断を、誰に委ねるのか?」これが問題なのです。
薬であれば、お医者さんや、薬剤師さんがいるので問題はありません。しかし、野菜や健康食品の場合は、個人で判断している場合がほとんどでしょうから。
ですから私は、「健康食品の場合急激に沢山飲むよりも、少量ずつ自分の体調と相談しながら、ゆっくりと飲用して行くのがベストではないか?」と考えています。
好転反応のポイント
好転反応のポイントは、体内の環境が急激に変化する事によって起こり得るということです。急に沢山飲むと言う事は、それだけ体の状況も変化し得る訳ですから、そのような反応が強く出ても不思議ではないのです。
そして健康食品にはよく「目安量」といったものが書いてありますよね。でもこれはあくまで目安なのです。ヒトにより痩せのヒトも、太っているヒトも、体が強いヒトも、弱いヒトもいるのです。ですから、皆さんが全く同じように、目安量だけ飲んでいて安全だとは、私の経験上考えられません。本当に敏感なヒトは、敏感ですから。自分がもし敏感なヒトだと思うのならば、それなりの自衛策を持っていた方が良いと思います。