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中国漢方

表裏を問う



表裏とは?

弁証八綱とは表裏・寒熱・虚実・陰陽の8綱目でした。

この中で<表裏>といったものは何を指すのか。

中医学の世界では、病気は最初表面から入って、病状が重くなるに従って内部奥深くまで進行すると考えられています。

表面から内部へのイメージ

例えば外邪(ウイルス)が外から侵入してきて風邪引いて、しかし病気が長引く事によって、病気は内臓まで侵攻し肺炎になったというような具合です。これは文字通り、表面から内部といったことで、この場合肌に近いところが「表」で、内部が「裏」ですね。そう一つには表面と内部、つまり奥深くといった対立を表します。「表」といったら表面に近く浅いところ。「裏」と言えば内部、奥深いところを表します。

時間の経過も、事の経過も表裏で表す

ところが中医学で表裏とは、実際には「表面の浅いところか内部か?」といった位置関係だけを表すのではありません。

例えば病邪やウイルスなどが、口から入ったとします。
口の近くにウイルスがいる間は、「表」であり、病気も深刻でない状態です。

ところが時間の経過とともに、ウイルスが喉から、食道から胃を通って、とうとう血液中にまで到達したとします。そうして熱は出るわ、吐くわで、散々辛い思いをしました。なんて時には完全に「表」ではなくて、「裏」になるわけです。

病気が軽い段階か、酷い段階か?
という経過も表しているのです。

病気の段階を表す

病気の段階を表している例として

例えば「大腸が悪くなったためにその後肺が冒されてしまった」というような場合、大腸の病気を「表」、肺の病気を「裏」と考えます。

もし最初に大腸が悪くなって、その後肝臓も冒されたとします。そしたら、大腸の不具合が「表」、肝臓の不具合が「裏」ということですね。

ある人に、腰痛が出ました。そのまま放って置いたら、今度は膝が悪くなってきました。そのまま放って置いたら、脚にシビレが出てきました。この話の中では腰痛が根源というか、原因ですから「表」になりますよね、そしてその後起こったことが「裏」ということになります。しかしこれは、<腰痛>を起点にして話始めていますからこうなりますけれども、腰痛にも色々な原因があります。「何故腰痛が起こったのか?」ということまでも含めて考えると、例えば<腎臓>が悪くなって毎日姿勢は猫背で前かがみ、そういったところから腰痛が発症したとすれば、腎の病気が「表」となります。

つまり病気にはここが悪くなったら、今度はここが悪くなりやすいというような、順番がいくとおりもあります。これは病気の進行段階とで言えばよいでしょうか。そういったときに、一番最初に不具合が生じた部分を「表」、病気が進行してより深刻な状態になって進んでいった部分を「裏」と表現しています。

例えば先ほどの、腎臓が悪くなって腰痛が起こっている人の場合、元々腎臓が悪い事に起源している訳ですから、いくら腰だけマッサージかなんかで治療しても駄目なんですね。腎臓を治さない限り。腰痛があるために膝痛がある場合にも同じで、いくら膝だけを治療しても全く根本治療とは言えない。腰を治さなければ。

中医学では、どんな病気も根本から治療しましょうということなのです。


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