腸内環境研究会

機能から見た腸内細菌叢/腸内環境研究会






こちらのページは2002年から2005年に作成したページです


機能から見た腸内細菌叢






さてこれまで腸内細菌のお話をしてきました。

ここからは腸内細菌の働き

腸内細菌叢(腸内フローラ)の働き

つまり私たちの腸が持つ素晴らしい力を見てみましょう



腸のもつ素晴らし働き


肝臓、腎臓というととても大切な臓器という感じがします

でも腸というとウンチを溜めているところ

くらいにしか思われていないのでしょうか?

でも、腸ってものすごく大切な働きをしているのです


例えば肝臓はエネルギーを作り出したり、

有害物を分解して無毒化したりという化学合成工場です。

人間はこの化学工場が無ければ生きてゆけません。


でも、もし腸が、
それに匹敵する役割を果たしているとしたら?


腸内細菌叢(腸内フローラ)は
合成・分解の化学工場

“叢”とは“くさむら”の意味です。
沢山の腸内細菌の集まりです。腸内フローラのフローラとはお花畑の意味です。 いずれにせよ腸内細菌のくさむら、もしくはお花畑という意味で腸内細菌たちのコミュニティーのことです。

私たちの体には手肌にも頭にも口の中にも胃腸の中にも、どこにでも細菌は常在しています。なかでも消化管には、胃から十二指腸、小腸、大腸と進むに従って多くの菌が住み着いています。

特に大腸の中の盲腸と言う所には一番沢山います。私たちの腸内には100兆~1000兆とも言われる数の腸内細菌が住み着いています。これらを称して、“腸内細菌叢(腸内フローラ)”と呼ぶのです。 腸内細菌達は実に大切な働きをしています。細菌達の生命活動が、私達にとても役立っているのです。



【酵素を分泌】

細菌達も私たちと同じように、何かを食べなければ生きてゆけません。しかしながら、菌達の周りにある食べ物が高分子のものばかりで、 消化吸収できないものばかりだったらどうでしょう?これが人間だったら高分子の肉の“蛋白質”を、消化酵素を利用して、 低分子の“アミノ酸”という形にまで分解して吸収します。菌も同じです。様々な酵素を分泌して、自分の周りにあるものを分解して利用するのです。

【有用物を産生】
代謝産物

ヒトにも肉食のヒトから、菜食のヒト、食文化は全然異なる訳ですよね。動物の種類が異なれば食べる物も違いますしね。 菌達だってそうなんですよ。ヒトに分解吸収できないからと言って、食物繊維が大好きな菌もいるのです。そしてそれをパクパク食べて、 代謝産物(ヒトでいう便みたいなものですね)を排出する。それがヒトに役立つ物であれば、ヒトが再吸収して利用できるんですね。



 腸の中では腸内細菌が腸の中にあるものを分解合成して新しい物質を作り出している。

このことが私たちにどのような影響があるのか?

●私たちには分解して栄養として利用することのできない食物繊維やオリゴ糖。 これらは腸内細菌の大好物です。腸内細菌はこれらを分解して、私たちが利用できる形の栄養素に作り変えてくれます。

●例えば余計な油も腸内細菌が好きですから、分解してくれます。ダイエットを考えている方には朗報でしょう。

●また農薬や添加物など私たちの機能では分解することのできないものでも、それを分解利用する腸内細菌がいれば分解されてしまいます。


【腸内はエネルギーの産生工場】

 人間の臓器の中で、エネルギーの生合成の工場と言えば“肝臓”です。ところが最近、この大腸内の“腸内細菌叢”で様々な栄養素が作り出されていることが分かっているのです。

ここでポイントは

肝臓での栄養素の生合成は、私たちの肝臓が行なった私たちによるものです。

しかし腸内での栄養素の生合成は、腸内細菌達による生合成の結果です。


つまり腸が工場という器だとしたら、腸内細菌が工員。腸は100種類100兆人もの工員を抱えている工場だということです。


ですから良い腸内環境を作り上げるということは、私たちの体の中に良い工場を作り上げるということと同義です。




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