腸内環境研究会

腸内フローラ(腸内細菌叢)






2017年8月作成

腸内フローラとは


 私たちの腸の中には100兆個、最新の研究では100兆個以上の腸内細菌が棲みついています。


 その種類はわかっているだけでも1000種類以上とされており、多種多様な細菌の共生をお花畑に例えて、腸内フローラまたは腸内細菌叢(くさむら)といいます。

善玉菌・日和見菌・悪玉菌

  これら腸内細菌を私たちは便宜的に善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3種類に分類しています。

 つまりこれが腸内細菌が私たちにとって有益か有害かで分類しているのです。私たちにとって有益な菌は善玉菌、有害な菌は悪玉菌、そしてどちらにも属さない菌を日和見菌と区分しています。


腸内環境は最先端の医療研究分野

  2017年現在、腸内フローラ、腸内細菌叢、腸内環境は、医療分野において最先端の研究分野となっております。そして腸内細菌の数や種類についてさえ未だわかっていない状態ですから今後もますます発展してゆくことでしょう。私は2002年よりこちらのサイトを運営しておりますので、腸内環境研究が発展することは嬉しい限りです。日ごとメディアでも採りあげられ、その重要度は増すばかりです。

腸内細菌はとても大きな働きをしている

 なぜこれだけ注目されるかというと、彼ら(親しみをこめてこう呼びます)は私たちの腸内で私たちにとって、役立つというよりも切っても切り離せない働きをしているからです。


ビタミン

 例えば皆さんがビタミン不足だとしたら、「食事の栄養が足りないのかな?」なんて思われる方がほとんどでしょう。不足するので、サプリメントで補って。でも実は私たちの腸の中では腸内細菌が様々なビタミンを作り出しているのです。実は食事の栄養が足りないのではなく、腸内環境が悪いのでビタミンが作り出せていないという可能性もあるのです。


酵素

ビタミンだけではありません。「酵素」のサプリメントが大流行して経口で摂り入れている酵素。実は酵素も腸内細菌が作り出しているのです。しかもその数が半端ではありません。肝臓では500種類の酵素が合成されていますが、腸では3000種類の酵素が腸内細菌により合成されているといわれます。


 「セロトニン」など、神経伝達物質


 「セロトニン」など、神経伝達物質も作り出します。脳内モルヒネともいわれ幸せや快楽を感じさせる物質=セロトニン。うつ病の人、キレやすい人は、脳内セロトニン量が少ないとされています。セロトニンの90%以上は、腸内で腸内細菌により生産されています。


短鎖脂肪酸


 その他、「短鎖脂肪酸」も産み出されます。短鎖脂肪酸というのは、酢酸、酪酸、プロピオン酸、乳酸のことをいいます。短鎖脂肪酸は大腸内を酸性にしますので、悪玉菌の増殖を抑え腸内フローラ(腸内細菌叢)をよくします。そして酸が大腸壁を刺激して、蠕動運動が高まり、排便を促進します。酪酸は大腸で吸収されて大腸のエネルギー源となり、大腸の動きをよくしますから、このことも腸内フローラ(腸内細菌叢)を良くすることに貢献します。

短鎖脂肪酸が糖尿病を防いだり、肥満を防止するなどの研究も進んでいます。


農薬や化学物質など有害物は分解

 腸内細菌は栄養を産み出すだけではありません。農薬や化学物質。有害物質は分解解毒するという、肝臓にも勝る機能を有するのです。例えば農薬や化学物質は私たちには消化吸収できないかもしれません。しかしながらそれを利用できる腸内細菌がいるかもしれないからです。


免疫の要である腸

 私たちの免疫を司る白血球(免疫細胞)。その60~70%は小腸にいるのです。言い換えればヒトの免疫の60~70%は腸にあるといえます。腸内フローラ(腸内細菌叢)が悪いと、免疫力まで低下するのです。





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