

腸造血説
健康を語る場合、何をおいてもまずは胃腸の調子が一番です。
胃腸は食べ物を消化吸収する場所ですが、生体において重要な役割をしている血液は
皆さんの食べた物から作られるのです。西洋医学では「骨髄造血」が基本ですが、
食養の世界「=千島学説」によれば腸造血と言われています。
ここでは血液が何処で作られるか?なんてことはさして重要なことではなく、
「食べた物から血液ができる」ということを認識するだけで充分だと思います。
免疫の要
その他、胃は強い酸性で菌から守られており、腸にもパイエル板という部分があり、
胃腸は免疫の要なんです。胃腸が弱くなると、風邪も引きやすいのです。
腸管免疫は生命が海にいたころから持っていた免疫で、人間の免疫力の80%を担っているそうです。
腸内細菌叢(腸内フローラ)
胃の中は強い酸性であるため菌はあまり居ませんが、小腸になるとアルカリの膵液が分泌されるためphは
アルカリ寄りとなり、菌は一気に増えてきます。それから大腸へと行くと生菌数は更に増え、
盲腸に達すると最大となります。
盲腸に居る腸内細菌は腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成しており、これらの細菌たちは色々なものを分解したり、
合成したりして人間にとって有用な物質を作り出したりします。
肝臓は人間の中の最大の、分解合成化学工場といわれていますが、盲腸は腸内細菌の力により、
肝臓にも勝るとも劣らない分解合成工場なのです。
従って腸内が汚れてしまうということは、血液の悪化に直結し、
健康に対する影響もすこぶる大きいということになるのです。