~冷え性と不妊症~
●不妊症の一因として冷え性
婦人病の項を参照して頂きたいのですが、中国漢方医学的にみると婦人病はお腹・腰の冷えと、
汚れた血液に起因すると考えられます。不妊症も原因は色々と考えられますが、問題が女性の側にある場合、
多くはお腹・腰の冷えにあります。
●冷えの連鎖
お腹には胃腸や、子宮、卵巣、腎・膀胱などが集まっており、これらはそれぞれに影響を受けやすい部分でもあります。
何処かが冷えれば、一緒に冷えやすいところです。
●生命力の要が冷えて老化する
特に腎臓や、子宮、卵巣などは、生命力や生殖能力に直結する臓器です。ここが冷える。
つまり血流も滞り、元気が無くなり、老化すると、生殖能力に大きく影響を与えるのです。
●便秘も冷えにつながる一大事
便秘が長く続けば胃腸の働きも衰え、血流悪化から冷えにつながります。胃腸の冷えは、
子宮、卵巣、腎・膀胱系の冷えへとつながります。たかが便秘とは言っても、冷えから恐ろしい病気につながりやすい症状です。
●お腹・腰の冷えセルフチェック
●便秘がちだ
●冷え性だ
●顔色が悪い
●吹き出物がよく出る
●排尿異常(回数が多い、少ない、透明な尿)
このような方は、是非気をつけて下さい。
お腹は冷えて、汚れた血液が溜まりやすい方ですよ。
●子宮・卵巣を冷やしてはいけない
まず子宮、卵巣が冷えるということは、子宮・卵巣の働きが悪いということとイコールです。
ですから、子宮・卵巣は冷やしてはいけません。血液を集めて、働きを活発に保たねばなりません。
●脚を冷やさない
お腹や腰の冷えの一番の原因は、脚の冷えにあると思われます。「なま足」や「スカート」など、脚を露出する機会が多い女性にとって、
脚の冷えは避けられません。最初は脚だけでも徐々に冷えはお腹や腰に進行すると考えるのが、適切でしょう。
●腎は生命力の源
次に、腎・膀胱系の冷えです。
西洋医学や一般的な認識では、腎臓は「尿を作るところ」か、もしくは「血液をろ過するところ」くらいのものだと思います。
中国医学では全く異なり、「肝腎かなめ」というくらい腎に重きを置いています。
「五臓の傷はきわまりて必ず腎に及ぶ。」といいます。つまり腎は臓器の母であり、生命力の根源です。腎と生殖能力は、イコールの関係です。
●腎臓(腎・膀胱系)を冷やしてはいけない
腎は冷えに弱い臓器です。腰あたりを冷やしていると、必ず腎は弱くなります。腎が弱くなると、生殖能力が落ちたり、
白髪が増えたり、膝、腰、歯が弱くなったりと、顕著に老化の症状が表れます。
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